手術が必要と言われたとき、一緒に考えることから始めます。

大切な家族だからこそ、手術を受けることには不安や迷いがあると思います。 「本当に手術が必要なの?」 「麻酔は大丈夫?」 「手術をした後はどうなるの?」 当院では、病気だけを見るのではなく、その子の年齢やこれまでの経過、全身状態、ご家族の思いも大切にしながら、治療方法をご提案しています。 手術が必要な場合には、術前の検査から麻酔、手術中の全身管理、術後の痛みや回復まで、一連の流れを大切にしています。 いつもの診療から手術まで。 これからも長く相談できるホームドクターとして、その子とご家族に寄り添います。
軟部外科とは?
軟部外科とは、骨や関節を除いた、身体のさまざまな部位に対して行う外科治療のことです。
犬や猫では、皮膚や乳腺、消化器、肝臓・胆嚢、泌尿器、生殖器など、さまざまな病気で手術が必要になることがあります。
当院では、避妊・去勢手術から、腫瘍、消化管異物、子宮蓄膿症、膀胱結石など、幅広い軟部外科手術に対応しています。
また、手術が必要かどうか迷われている場合にも、まずは診察でご相談ください。
こんなときはご相談ください
- 体にしこり・できものがある
- 乳腺にしこりがある
- 異物を飲み込んでしまった
- 吐く・食べないなどの症状が続いている
- 血尿がある、おしっこが出にくい
- お腹が張っている
- 子宮や卵巣の病気が疑われる
- ヘルニアがある
- 肛門周囲に腫れやできものがある
- 他院で手術をすすめられた
- 手術が必要なのか相談したい
「手術になるかもしれない」と言われた段階でも、お気軽にご相談ください。
当院で行っている主な手術

腫瘍・しこり
- 体表腫瘤切除
- 乳腺腫瘍
- 脾臓摘出
- その他の腫瘍性疾患
消化器・腹部
- 消化管異物
- 胃切開
- 腸切除
- 胆嚢摘出
- その他の消化器疾患
泌尿器・生殖器
- 避妊手術
- 去勢手術
- 子宮蓄膿症
- 膀胱結石
ヘルニア・その他
- 臍ヘルニア
- 鼠径ヘルニア
- 肛門嚢疾患
- その他の軟部外科手術
手術を受けるまでの流れ
1診察
まずは診察で、現在の症状や病気の状態、これまでの病歴などを確認します。
手術が必要な場合には、治療の必要性や選択肢についてご説明します。
手術以外の治療方法が考えられる場合には、その選択肢についてもご説明し、その子にとってどの治療が良いのかを一緒に考えます。
2術前検査
手術を行うことになった場合、基本的には手術とは別日に術前検査を行います。
手術や麻酔を安全に行うためには、事前にその子の全身状態を把握しておくことが大切です。
状態に応じて、
- 身体検査
- 血液検査
- 胸部・腹部レントゲン検査
- 胸部・腹部超音波検査
- 心電図
- 血圧測定
などを行います。
検査をできるだけ正確に行うため、基本的には絶食でのご来院をお願いしています。
※緊急性が高い場合や外来の状況によっては、診察当日に検査を行うこともあります。
3その子に合わせた麻酔・手術計画
術前検査の結果や年齢、持病、手術内容などを考慮し、その子に合わせて麻酔・手術の計画を立てます。
同じ手術であっても、動物によって必要な管理は異なります。
「この子にはどのような麻酔・管理が必要なのか」
を考えながら、手術に備えます。
4手術・麻酔中の管理
麻酔中は、動物自身が「苦しい」「痛い」などの状態を伝えることができません。
そのため、手術中はさまざまな項目を継続的にモニタリングし、全身状態の変化を確認しています。
- 酸素の状態
SpO₂ - 呼吸の状態
EtCO₂ - 心臓の状態
心拍数(HR) - 麻酔の深さ
吸入麻酔薬濃度(イソフルラン濃度) - 体温
体温 - 循環の状態
血圧
専門的なモニタリングを行いながら、その子の状態に合わせて麻酔を管理します。
手術後の管理
手術が終わったら終わり、ではありません。
術後も、体温・心拍数・呼吸数などの全身状態(TPR)を確認するとともに、痛みの評価を行っています。
動物は痛みを言葉で伝えることができないため、表情や姿勢、行動、食欲などの様子も確認します。
できるだけ苦痛を減らし、安心して回復できるように管理します。
入院・退院について

入院期間は、手術内容や年齢、術後の状態など、その子に合わせて判断します。 特にシニアの動物では、手術後の状態を確認するため、1泊の入院をおすすめする場合があります。 翌日に全身状態を確認し、必要に応じて血液検査を行います。 検査結果や体調に問題がなければ、退院となります。 一方で、入院が大きなストレスになってしまう子もいます。 そのため、入院が不向きな子には、日帰りでの対応をご提案することもあります。 その子の年齢や性格、手術内容、術後の状態などを考慮し、ご家族と相談しながら入院方法を決めます。
退院後・再診
退院後は、ご自宅で様子を見ていただきます。
体調が良好であれば、約1週間後を目安に再診していただき、傷の状態や全身状態などを確認します。
手術内容や術後の状態によって、再診の時期や回数が異なる場合があります。
必要に応じて、専門施設とも連携しています
すべての検査や治療を当院だけで完結できるわけではありません。
CT検査など、より高度な画像検査や専門的な治療が必要と判断した場合には、近隣の対応可能な動物病院をご紹介しています。
「自分たちの病院でできること」だけにこだわるのではなく、
その子にとって必要な検査や治療を受けられることを第一に考え、必要に応じて適切な施設へ速やかにつなぐ。
それも、地域のホームドクターとして大切な役割だと考えています。
ホームドクターだからこそ、長くその子を診ていくことを大切にしています

当院は、病気になったときだけに来る場所ではなく、子犬・子猫の頃からシニア期まで、長く通っていただけるホームドクターでありたいと考えています。 パピークラスなどを通して成長の時期から関わり、日々の健康相談や予防、病気の治療、そして年齢を重ねたときの健康管理まで。 長く診療を続けているからこそ分かる、その子の性格やこれまでの経過も大切にしながら、その時々に必要な治療を考えていきます。 手術が必要になったときにも、 「手術をすること」だけを目的にするのではなく、 その子にとって何が一番良いのか。 ご家族と一緒に考えることを大切にしています。
よくあるご質問
Q
高齢でも手術を受けられますか?
A
年齢だけを理由に手術ができないとは限りません。
術前検査で全身状態を確認し、病気の状態や手術の必要性、麻酔のリスクなどを考慮したうえで、治療方法をご相談します。
Q
麻酔が心配です。
A
麻酔に不安を感じるのは当然のことです。
当院では、術前検査で全身状態を確認し、その子の状態に合わせて麻酔計画を立てています。
手術中も酸素状態、呼吸、心拍数、麻酔濃度、体温、血圧などを継続してモニタリングしています。
Q
手術と検査は同じ日にできますか?
A
基本的には、手術とは別日に術前検査を行っています。
ただし、緊急性が高い場合や外来の状況によっては、診察当日に検査を行う場合もあります。
Q
入院は必要ですか?
A
手術内容や年齢、術後の状態によって異なります。
シニアの子では1泊の入院をおすすめする場合がありますが、入院がストレスになってしまう子には日帰りでの対応をご提案することもあります。
その子に合わせてご相談します。
Q
手術をするかどうか迷っています。
A
もちろん、すぐに決める必要はありません。
病気の状態や治療の選択肢、それぞれのメリット・デメリットなどをご説明し、ご家族と一緒に治療方法を考えます。
まずはお気軽にご相談ください。
最後のメッセージ

手術について、不安なことがあればご相談ください。
大切な家族の手術だからこそ、不安や疑問があって当然です。
「本当に手術が必要?」
「高齢だけど麻酔は大丈夫?」
「手術以外の方法はない?」
「入院させた方がいい?」
どんな小さな疑問でもお聞かせください。
いつもの診療から、専門的な治療が必要になったときまで。
私たちは、これからもその子とご家族に長く寄り添うホームドクターとして、一緒に治療を考えていきます。