レオンくんは、ロットワイラーという大型犬。
体重は40キロを超える堂々とした体格です。

先日、下痢をしたとのことで来院され、血液検査をしたところ
血小板の数が少ないことが判りました。
そのときは、正常値の1/10程度だったので、
「要注意」の状態だったのですが、それから2週間してから、
唇のキズから出血してなかなか止まらなくなりました。
再検査をしてみると、血小板は更に減ってしまい、
正常値の1/100程度になっています。
他に原因が無いことから、「特発性血小板減少症」と診断しました。

この病気は免疫(めんえき)が関係して起こります。
免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)を投薬しないと治療できません。
しかしながら、免疫抑制剤は両刃の剣
体への負担を考えると安易に使ってはいけませんし、
使い方を間違えると大きな副作用が出る危険があります。
でも、その薬を使わないと治療できない病気・・・
それが特発性血小板減少症です。

西向日どうぶつ病院