犬・猫の病気

気になる症状はありませんか?

「いつもと何か様子が違う」「元気がないかも?」
ちょっとした仕草や症状が、飼い主に異常を知らせるサインです。普段と異なる何かを感じたら、お気軽にご相談ください。

犬の病気

犬の病気

眼瞼外反症

瞼がめくれて結膜が露出します。目をこする刺激で結膜炎や角膜炎になる可能性があります。

眼瞼内反症

瞼が内側に巻き込まれて睫毛が目にあたり、涙が多くなります。目をこすって結膜炎や角膜炎になりやすくなります。

結膜炎

目の周囲が涙で濡れ、目ヤニが増えます。瞼の裏や白目が赤くなり、かゆみや痛みが出ます。前肢で頻繁に目をこすってしまい、角膜を傷付けて視力が悪化する場合があります。

角膜炎

黒目を覆う膜が炎症を起こし、痛みで目を開けられず涙が多く出ます。悪化すると角膜が白く濁り、潰瘍ができてしまう場合もあります。

白内障

目の奥にあるレンズ部分が白く濁り、悪化すると視力の低下や失明に至ります。早く進行している場合は手術が必要になる可能性があります。

緑内障

急性は強い痛みを伴い、食欲や元気がなくなることもあります。ゆっくり進行している場合は目の色の変化には気付きにくいかもしれません。最終的には失明してしまいます。

外耳炎

頭をふる、耳をこする、耳の裏をかくなどが見られます。
痛みが出て触られるのを嫌がる場合もあります。
悪臭のする黄褐色の耳だれが出て、耳のまわりが汚れていることも。何度も発症を繰り返すと外耳道が腫れでふさがることもあります。

中耳炎・内耳炎

外耳炎の慢性化で鼓膜が破れ、炎症が内部に広がったものです。頭を片方に傾けていたり、円を描くように歩く、眼球が左右に揺れるなどの症状もあります。

皮膚

食物アレルギー性皮膚炎

顔や体をかゆがる、皮膚が傷付く、下痢などの症状があります。治療用のフードに切り替えて生活させます。

アトピー性皮膚炎

目や口のまわり、脇、内股などの皮膚にかゆみや赤みが起こります。2~3歳以下の若いうちの発症が多いようです。

ツメダニ症

ツメダニの寄生により、フケがたくさん出たり、強いかゆみを生じたりします。

鼻・喉

鼻炎、副鼻腔炎

くしゃみや鼻水のほか、悪化すると鼻水に血が混じったり、鼻がただれたりするようになります。鼻づまりや炎症で呼吸が苦しくなり、口呼吸したり、またゼーゼーとしんどそうな呼吸をしたりすることも。

鼻出血

少量で長く続く鼻血は要注意です。鼻の中の腫瘍や、重度の歯周病、血が止まりにくい病気などが考えられます。早期の治療が大切です。

循環器疾患

心臓病

心臓病は深刻な疾患であり、咳、運動を嫌がる、食欲不振、疲れやすさなどの症状が見られます。進行すると息切れやお腹の膨らみが現れることがあり、心臓が負担に耐えられずに血液循環に支障をきたすこともあります。治療には食事管理や適切な運動、薬物療法が効果的です。

僧帽弁閉鎖不全症

高齢犬に多く見られる疾患で、僧帽弁が正常に閉じなくなることで心臓に負担がかかります。咳や呼吸困難、元気の低下などが症状として現れます。進行を防ぐための早期発見が重要で、薬物療法や食事管理が治療に役立ちます。

肥大型心筋症

主に猫に多く発症する心臓の疾患で、心筋が肥厚し、心臓の機能が低下します。症状としては呼吸困難、食欲不振、ぐったりするなどが見られることがあります。早期の診断と薬物治療、生活環境の改善が症状の進行を抑えます。

肺動脈狭窄症

先天性の循環器疾患で、肺動脈の流れが制限されるために心臓へ負担がかかります。症状には運動を嫌がる、呼吸が荒くなるなどが見られます。軽度の場合は経過観察が必要ですが、重度の場合は手術が検討されます。

心不全

様々な心疾患が進行した場合、最終的に心不全に至ることがあります。息切れ、むくみ、元気がなくなるなどが一般的な症状です。治療には投薬管理や食事療法が含まれ、生活の質を向上させることが重要です。

循環器診療(心臓病診療)に力を入れています

心臓とは、全身に血液を送るポンプの働きをしており、生きるために必要不可欠な臓器です。
循環器診療とは、そんな心臓の状態を把握し、病気を診断・治療していくことです。
当院では、循環器診療に力を入れ、心臓病と闘う犬猫の手助けになれるように日々研鑽しています。

心臓病と診断するには?

心臓病と診断するには?

これらを組み合わせて複合的に判断します。

循環器予約枠を設けています

通常診察でも心臓検査を行うことは可能ですが、心臓病を正確に把握するためには、以下の長い過程が必要となります。
①現在の心臓の大きさ、負荷、血液の流れをエコー機やレントゲンで撮影
②前回までの結果と比較・検討
③進行具合や現在の重症度を評価
④お薬の量や種類などの治療計画の決定
そこで当院では予約枠を設け、時間をかけてじっくり検査をすることで心臓病の治療を行っています。

主な疾患

犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症」どんな病気?

犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症」どんな病気?

心臓の弁が変性することで、逆流が生じる病気です。
10歳を超えた犬の半数以上が罹患すると言われています。
加齢とともに進行してしまいます。

好発する犬種
  • キャバリア
  • マルチーズ
  • チワワ
  • パピヨン
症状は?

症状は?

治療は?

治療法は、お薬で心臓病を管理する「内科療法」と手術で治す「外科療法」と大きく分けて2つあります。
当院では内科療法にて治療を行いますが、外科療法の必要がある場合や、ご希望があれば外科手術の可能な循環器専門病院にご紹介しています。

リスク・副作用

心雑音が聴取された場合、早めの検査をお勧めしています。そのまま放置することで心臓の変形が進行して寿命を縮める結果になりますので、早めの投薬をお勧めしています。

通院回数

心臓の検査は、1カ月~3カ月ごとに行います。同時に、血液検査で腎臓の働きを定期的にチェックします。症状が急激に進んでいる時には、検査を毎週行うこともあります。

通院期間

症状が落ち着いていれば1カ月3カ月ごとの来院で構いませんが、投薬を開始したら、途中で休薬することなく、生涯薬を飲み続ける必要があります。

費用

1種類の薬を処方する場合、1日当たりの薬価は220円(税込)が基本となります。薬の種類や量が増えると、その分費用も加算されます。

猫に多い「肥大型心筋症」どんな病気?

猫に多い「肥大型心筋症」どんな病気?

心臓の筋肉が分厚くなることで、血液を全身に送りづらくなってしまう病気です。
猫の心筋症は聴診だけでは気づけないことも多く、聴診で異常がない猫の半数で心筋症が判明したというデータがあります。

好発する猫種
  • メインクーン
  • ラグドール

症状は?

治療は?

猫では内科治療になります。血管拡張薬や抗不整脈薬、抗血栓薬などを心臓の状態によって使い分けます。
大切なご家族である犬猫が苦しむことなく生活するために、当院では循環器治療に力を入れて診察を行っております。
心臓に雑音があると言われた。今の心臓の状態を把握したい。という方はお気軽にご相談ください。

リスク・副作用

心雑音が聴取された場合、早めの検査をお勧めしています。ただし、猫の肥大型心筋症は、突然死の可能性があり、また、有効な治療方法が無いケースもあります。

通院回数

心臓の検査は、1カ月~3カ月ごとに行います。ただし、検査に協力的でない性格の猫は、十分な検査を実施できないこともあります。    

通院期間

症状が落ち着いていれば1カ月3カ月ごとの来院で構いませんが、投薬を開始したら、途中で休薬することなく、生涯薬を飲み続ける必要があります。     

費用

1種類の薬を処方する場合、1日当たりの薬価は220円(税込)が基本となります。薬の種類や量が増えると、その分費用も加算されます。

猫の病気

猫の病気

角膜炎

黒目を覆う膜が炎症を起こし、痛みで目を開けられず涙が多く出ます。悪化すると角膜が白く濁り、潰瘍ができてしまう場合もあります。

角膜腫瘍

角膜炎が進行したもので、目に激痛を伴います。白内障・緑内障とならぶ目の三大疾病と呼ばれています。

結膜炎

猫伝染性鼻気管炎や、猫カリシウイルス感染症にかかるとよく見られます。症状は目の充血、腫れ、かゆみ、痛み、目ヤニ、また膿のような分泌物があります。

白内障

瞳孔が白く濁って見え、悪化すると視力が低下します。原因は糖尿病や老化が考えられます。

網膜剥離

慢性腎不全から起こることがあり、失明の可能性があります。目の中で出血しているケースもあります。

耳ダニ

黒い耳垢が出て、かゆみで頭を振ったり足で掻こうとしたりします。ほかの動物に感染する場合があります。

皮膚

アレルギー性皮膚炎

患部に湿疹が出て、強いかゆみを伴います。激しく引っ掻いたり、舐めたりするようになります。

疥癬症

顔や足などにかさぶたができ、フケが出るようになったりして、強いかゆみを伴います。カイセンダニという寄生虫による皮膚病です。

ノミアレルギー性皮膚炎

背中やしっぽの付け根によく見られ、体毛が抜けて強いかゆみを伴い、露出した皮膚が赤くなったりします。

白癬

顔などに円形状の脱毛、かさぶた、フケなどが認められます。真菌による皮膚病です。