椎間板ヘルニア(前編) 治療は京都の西向日動物病院へ
少し前、ミニチュア・ダックスが大人気で、病院に来る仔犬がダックスばかりだった時代がありました。その頃の仔犬たちが今、中年齢期を迎えています。それに伴って、当院でも「椎間板ヘルニア」を診断することが増えてきました。「椎間板ヘルニアといえばダックス」、「ダックスといえば椎間板ヘルニア」、という認識は皆さんもしっかりと持っておられるようです。
軽い症状であれば、痛みだけ。「抱き上げるときに痛がるんです」とか、「おしりを触ると怒るんです」といった症状で来院されます。「最近、ソファーに飛び乗るときに躊躇(ちゅうちょ)するんです」というのも多いですね。ほとんどの場合、レントゲン撮影をしても異常は認められず、注意深く身体検査をしてわずかな異常が認められる程度です。でも油断は禁物です。放置しておくと症状が悪化してしまいます。鎮痛消炎剤を投薬して、必要であればレーザー治療。そして、自宅では過激な運動を避けていただきます。7~8歳以上でしたら、急な悪化は起こりにくいのですが、痛みが再発する傾向があり、ヒトの腰痛と同じように生涯病気と付き合っていく必要があります。若い犬の場合は、更に注意が必要です。治療中であっても突然重症化してしまう可能性があります。
そうなったら・・・(後編へつづく)