何らかの病気を疑って血液検査をする際には、必ず血液生化学検査を行います。肝臓や腎臓の異常、血糖値やコレステロール値などがわかります。言葉を話すことができない動物たちの病気を見つけるためには欠かせない検査です。

「ちょっと元気がないんです・・・」といって来院されても、血液生化学検査でいくつもの異常値が見つかるケースもあります。しんどい状態でもギリギリまで我慢してしまうんですね、動物たちは。
当院では、春のフィラリア検査の際に、この機械を使って肝臓・腎臓に関する簡易検査を行っています。この年1回の定期検査で異常値が出る確率は3%くらいですが、病気の早期発見にとても役立っています。異常値が認められたからといって、すべてが治療の対象になるわけではありません。軽度の異常値であれば、日々の食餌内容を改善してもらうなど、生活を見直すことから始めていただきます。

西向日どうぶつ病院