当院では、子犬の診察の時に健康状態だけでなく、心理的な成長や飼い主さんとの関係性も合わせて診ています。

しばらく診察に通われていたチョコくん(ミニチュアシュナウザー)。体調が整ってきて、おうちでは活動性が増して自己主張も強くなってきたとのこと。

子犬らしい行動ですが、そのままにしておくと困った行動に発展することがあるので、プライベートレッスンにお誘いしました。

今日の目標は『オスワリ』や『オイデ』などの指示を聞くことと、身体を触られるのを受け入れることです。

まずは「ココ」の指示でクレートから出てきます。

待合室の探索中に社会化のために床に置いておいた金網を避けていましたが、飼い主さんに「コッチコッチ」の指示で誘導してもらうと金網に乗れました!

チョコくんは抱っこされるのが苦手なので、捕まえに行くのではなく、呼び寄せる『オイデ』の練習をしましょう。

呼び寄せの後、自然な流れで抱っこもやっていただきました。

持参されたオモチャは 布製の大きなものでした。ワンちゃんが大好きなオモチャですが、興奮し過ぎてしまうという難点もあります。

遊びの中で、「咥える」「離す」の練習を行い、遊びの中にもルールを作ってくださいね。

お手入が必要な犬種なので 自然にお顔やお耳を触れるようにする練習も毎日の習慣にしましょう。

どれも今がチョコくんに教えてあげる適期です。

レッスンの終わりには「フセ」や「一緒に歩く」の課題も、ほぼクリアできていました。飼い主さんに感想をお聞きすると、「とても賢いことが分かった」とのこと。

ワンちゃんに分かりやすく伝えてあげると子犬の行動は驚くほど変わって行きます。

ただし、一度できたことが完成ではなく、定着には時間がかかります。そして賢いワンちゃんほど、きちんとルールを教えておかないと、イタズラが多い子になるかも知れません。根気よく楽しんで関わってあげましょうね。

今日は良くできました! いっぱい褒めて貰えたね。

西向日どうぶつ病院