ウサギさんが食欲不振を訴えたら、最初に疑うのがこの病気です。

ラビットフードや牧草など、硬い物をだんだん食べなくなって、
そのうちに柔らかい野菜類もたべなくなってしまうのが、
よく認められる経過です。

臼歯(特に下側)が内側に向けて歪んで伸びるので、
その尖った歯の先が舌を傷つけてしまいます。
痛くて口を動かすことが出来ず、食べることが出来ません。crying

口の中を診察して、伸びた臼歯(と舌のキズ)を確認したら、
すぐに処置に入ります。
ガスで軽い麻酔をかけてから、専用の器具で伸びた臼歯を削ります。
食欲不振がしばらく続いている場合は、胃腸の機能を活発にさせる薬を投薬します。
口の痛みが無くなったら、数時間以内に食べ始めてくれるはずです。happy01

食欲が戻ったら、なるべく牧草を多めに与えてもらうようにお話ししますが、臼歯過長症になるウサギさんは、牧草を好まない個体が多く、症状が再発する確率は高くなります。
早い子で、1か月経たないうちに、再処置をしなければいけないこともあります。aries

西向日どうぶつ病院