鼠径(そけい)ヘルニア緊急手術です!!
小さい頃から内股の付け根がぷっくり膨らんでいた
チワワのりんごちゃん。
女の子のワンコでは、ちょこちょこ見かける
鼠径(そけい)ヘルニアです。
7歳を過ぎるまで、ヘルニアの大きさも変わらず、
何も症状はありませんでした。
お家での様子は・・・
今朝、食事は食べたあとから、ちょっと元気がありません
お腹を触ると何だか嫌がります。
いつもより、鼠径部の腫れが大きいように見えます
来院後、鼠径部にエコーを当ててみると、
腫れている部分の中で、何かモニョモニョ動いています。
腸が出てきているのです
元の位置(お腹の中)に押し戻そうとしても、戻りませんし、
とっても痛がります。
出てきた腸が腫れて戻らなくなっているのです。
何とかして、早く元に戻さないといけません。緊急手術です
鼠径部に出てきている腸は、赤黒っぽい色を
していて、血流が悪そうです。
このままお腹の中に収めるだけでは、あとから腸が腐って
腹膜炎を起こしてしまうと判断し、変色している部分を切り取って、
腸と腸をつなぎ直す手術をしました。
りんごちゃんの場合、発見が早く、すぐに手術もできましたが、
腸が腐り始めるまで病院へ連れて来られないケースもあり、
生命が危険に晒された状態で手術をしないといけないことも
あります。
鼠径ヘルニアを持っているワンコは多いと思いますが、
ときどき触って大きくなっていないか、痛がらないかを確認して
あげてくださいね。
侮ることなかれ、鼠径ヘルニア!!