前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)の断裂

モカちゃんは、8歳のお誕生日を迎えたばかりの
ちょっとポッチャリしたトイプードルの女の子ribbon

5日前、後ろ足で立ち上がってピョンピョン飛び跳ねていたときに
「キャン」と鳴いて、それっきり、右の後ろ足を挙げたままに
なってしまいました。
「おすわり」はできるのですが、歩くときは足を挙げてしまいます。
今日治るか、明日は大丈夫じゃないか・・・とご自宅で様子を
みておられたのですが、挙げた足を使って歩くことができない
まま、今日、来院されました。

レントゲン検査で、膝蓋骨(ひざのお皿)が内側へずれている
のが分かりましたが、それ以外は骨と関節に異常は無さそう
です。しかし・・・
レントゲン検査で足の異常がすべて判るわけではなく、
モカちゃんのような症状の場合は、ちょっと特別な手技(検査)が
必要です。
「脛骨圧迫試験」(けいこつあっぱくしけん)と呼ばれる方法で
右の後ろ足を触診して、膝の関節が前後に大きく動揺することを
確認しました。
診断名は前十位靭帯断裂です。
ヒザの関節の中にある靭帯が切れているのですwobbly

受傷後すぐであれば確定しづらいのですが、5日経過しても
痛めた足を使わないことから、靭帯が断裂している可能性が
非常に高いケースです。
靭帯が切れている場合は、手術をしないと正常な歩行が
できるようにはならないので、ご家族の同意をいただいて、
手術することになりました。

手術した場所が体に馴染むまで2~3か月かかりますが、
少しずつしっかりと歩くことが出来るようになるでしょうwink
                

西向日どうぶつ病院