歯槽膿漏は大変です。!!
3歳以上のワンコ&ニャンコの80%以上が罹っているといわれる
歯周病。
その進行形が歯槽膿漏ですが、細菌感染によって
骨が溶けてしまう恐ろしい病気です
シュシュくんは、11歳のミニチュアダックス犬です。
他院からの転院でおこしになったのですが、ご家族のお話によると、
1年以上前から目の下が腫れ始め、抗生剤を飲ませると治まるの
ですが、またしばらくすると腫れる・・・ということを繰り返している
とのこと。
歯周病が原因だと分っているが、以前に診察をした獣医師からは、
「高齢なので麻酔をかけない方が良いのでは?」と言われて、
今まで薬だけで様子を見てきたそうです。
しかしながら、最近になって目やにや涙、クシャミも出始め、
何とか治してあげたいとのことで、遠くからお越しくださいました。
お口の中は・・・? と見せてもらうと、大変な歯周病
口臭も強く、歯槽膿漏も進行していそうです。
このまま放っておくのはちょっと可哀想すぎます。
11歳は、確かに高齢ではありますが、フィラリア予防もきちんと
されていますし、身体検査と血液検査で異常は認められません。
麻酔をかけて処置することを提案しました。
犬歯2本を含め、合計13本の歯を抜くことになりましたが、
歯石と膿を除去しましたので、悪臭からも解放され、きっと元気で
快適な生活を送ることが出来るようになるのではないかと思って
います
しばらく、出血とクシャミは続くかもしれませんが、お薬を飲ませて
いくうちに、落ち着いてくれるでしょう