急性膵炎（きゅうせいすいえん）と出血性胃腸炎（その１）
トトちゃんは、2歳のトイプードル
年末から食欲が落ちてきて、お正月過ぎからはオヤツしか
食べなくなりました。
来院される前日からは、何も食べられなくなり、嘔吐が続いて
います。
診察初日は、便検査と血液検査を行いましたが、
膵臓の酵素が計測できないくらいの高い値を示し、
炎症性蛋白の数値もかなり高めです。
お腹を触ると痛そうな素振りも見せます。
急性膵炎を疑い、皮下点滴をして翌日も診察に来ていただく
ことにしました
翌日までのあいだも嘔吐が続き、症状が治まる気配が
ありませんでしたので、入院にて治療することになりました
入院初日の夕方から軟便が出始め、夜にはひどい血便に
なってきました。出血性胃腸炎に移行したようです。
静脈点滴を続けて、水分と栄養分の補給をしながら、
胃腸の炎症が治まるまで我慢するしかありません
幸い、入院3日目には膵臓の酵素の数値も正常値に戻り、
少しずつ治療食を食べることが出来るようになりました。
あともう少し、頑張ったら、お家へ帰れそうですよ
西向日どうぶつ病院
