番外編:キャリー
パピークラスが必要なことは 多くの獣医師が感じていますが、
開催している所はまだ多くありません。
ご近所ではパピークラスが開催されていないので、
遠方から当院に参加されることもあります。
パピークラス修了生の”ももちゃん”もそうでした。
車で来院されることが多かったですが、電車で1時間かけてクラスに
参加された日もありました!
1時間の電車移動は仔犬にとっては大冒険。
飼い主様はそれまでに、ハードタイプとソフトタイプの2種類の
キャリー(移動用の入れ物)を用意され、
ももちゃんがその中でリラックスできるように練習されました。
ハードタイプ(プラスチックケース)は、安定感があるので長時間の
車での外出にお勧めです。普段からベッド代わりにして使っておくと、
中は落ちつける空間になり、泊りがけの旅行も安心です。
ソフトタイプ(鞄のタイプ)は飼い主さんが持ちやすく、
ワンちゃんが中で滑らないので散歩に出る前の社会化、
徒歩で移動する時、電車に乗る時に活躍します。
抱っこに近い感じになるので、お互いに安心感があります。
ファスナー付で犬専用の床に置いても安定する物がお勧めです。
ももちゃんの飼い主様は、病院まで少し遠いのでパピークラスに参加
するかどうか迷われていたようですが、
「ワンちゃんとの接し方を勉強できてよかったです。
”もも”もパピークラスを楽しみにしていたようです。
キャリーの中に入るといい子にしてくれます。」
と楽しんで参加してくださったようです。
もう一つ道具の紹介。
パピークラス修了生の”もも太丸”ちゃんは、抱っこして外に慣らす時に
スリング(肩から掛けられる袋状の入れ物)を利用されていました。
抱きやすく、お互いが落ち着くこと、そして仔犬は中に隠れることも
できるので、ちょっと繊細なワンちゃんの抱っこ散歩にはスリングは
強い味方です。
移動用の道具を選んで準備し、仔犬を慣らしておくと、
お互いが楽しく安全にお出かけすることができるようになるでしょう。