犬同士の遊び ~人との関係を保ちながら~
お顔をつき合わせて「はじめまして」
ミニチュアシュナウザーのきとりちゃんとトイプードルのEwaluくんです。
Ewaluくんが先ずは身体が小さくなるようにフセしてアピール。
その後きとりちゃんも上半身を床に着けて、遊びが始まりました。この低い姿勢は「プレイバウ」と呼ばれ、遊びを誘う仕草です。
相手のワンちゃんがこの仕草をした時にそのシグナルを読めること、そして同調してプレイバウが出来るか?ということが犬同士仲良く遊べるスキルとなります。
こればっかりは人が教えることが出来ないので、相性を考えてクラスを設定しています。
本来、犬同士のコミュニケーション能力は程度の差はあれど、みんなに備わっているはずですが、幼い時期に磨きをかけておかないと、人との生活の中では封印されてしまいます。
2頭はお互いのおしりのニオイを嗅いで嗅がれて対等に遊ぶことが出来ました。
しかし、興奮した状態で遊びの許可をすると、人と関わるよりも犬と遊ぶ方が面白くなって、人との関係がつまらないと感じ、犬を見たら遊びたいから興奮するというループが出来上がってしまう・・・
そこで今日は遊びを始める前(来院後すぐ)にマットの課題をしていました。マットに乗って飼い主さんに集中したら褒められるルールです。
来院後直ぐの活性が高い時間でも上手に集中出来たので、遊べることになった訳です。
『楽しいことは、飼い主さんと居ることで始まる!』そんなふうに思ってくれると、犬とも人とも仲良くなってくれることと思います。